旧住友重機械工業浦賀艦船工場A 第1号ドック・川間ドック

住友重機械工業浦賀艦船工場は、平成15年3月末日をもって閉鎖となりました。
同社は横須賀にもドッグを所有していますが、そちらでは商用船を主としているのに対して
浦賀では、駆逐艦や護衛艦など、主に軍用(現在では防衛庁)の船を中心に建造してきました。
また、太平洋に面する地理的な好条件から、数多くの船舶の修理も行っております。

第1号ドックは、駅からもほど近い住重木造事務所のすぐ横に位置し、一方の川間ドックは浦賀港の入口付近にあります。
築100年以上の歴史もさることながら、
オール煉瓦造で築造されたドックは、全国を探してもこれ2基のみという大変貴重なものです。

工場の閉鎖により、この歴史あるドライドックも二度と使用されることはありませんが、
おそらく国レベルでも第一級の文化財に位置づけられる、価値あるものと思われます。
今後のどのような保存活用がなされるのか、期待したいと思います。

浦賀ドックの歴史についてはこちらをご覧ください。

Data
所在地:横須賀市浦賀町4-7(第1号ドック)
    西浦賀町 4-25(川間ドック)
構造:煉瓦造
設計:恒川柳作(川間ドック)
施工:
建築年代:明治34年(第1号ドック)
     明治33年(川間ドック)

主に船舶の修理を主に活躍した、第1号ドック。
  

川間ドック。元は旧石川島造船所の所有だった。



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