旧竹田宮別邸
(現K邸)

旧竹田宮邸と聞いて最初に頭に浮かぶのは、港区にある高輪プリンスホテル貴賓館。
こちらは明治末期に、宮廷建築家・片山東熊らの手によって建てられたルネッサンス調の本邸ですが、
横須賀市にある別邸は、アールデコを基調としながらも実にモダンな建築に仕上げられています。
(あるいは後の改装で、若干手が加えられているのかもしれませんが・・・)
海に直接面していますので、建物の地下からボートに乗ることも可能ですし、
海に向いた半弧の窓からは相模湾とともに、江ノ島・富士山を一望できます。
まさに海を満喫するために作られた「装置」であり、
その姿はさながら洋上に顔を出した潜水艦の艦橋のようです。
或いは意図してそのようにデザインされたのかもしれませんね。

Data
所在地:横須賀市
構造:R.C.造1階 地下1階
設計:
施工:
建築年代:昭和初期

現在のオーナーは、間違いなく建物を大切にして下さる方ですので、今後も安心です。



(C) 近代建築アーカイブクラブ All Rights Reserved.