北辰工業横須賀工場
(旧海軍航空技術廠本庁舎)

「横須賀の近代建築」と聞いて、まず最初に頭に浮かぶのが旧海軍の施設群でしょう。
海沿いの地域に大小様々な施設が建造されました。終戦後、建物の多くは解体となりましたが、
企業の事務所や倉庫として売却され、現在もその姿をとどめるものがいくつかあります。
そのうち代表的なものの一つとしてあげられるのが、この北辰工業横須賀工場です。
建築年代は明らかではありませんが、もともとは旧海軍航空技術廠の本庁建物で、
同廠の設置が昭和7年ということですから、昭和の早い時期に建てられたものと思われます。
軍の施設だけあって、威厳に満ちたその姿は、些かの衰えも見せる様子はありません。

※平成16年12月解体を確認しました。
Data
所在地:横須賀市浦郷町5-3142
構造:R.C.4階
設計:旧海軍施設部
施工:
建築年代:昭和7年頃


 

入口部の巨大な持ち送りがみどころ。



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