横浜プリンスホテル貴賓館
(旧東伏見邦英伯爵別荘)

昭和12年、旧東伏見邦英伯爵の別荘として、海の見える磯子の丘に建てられた城郭建築です。
ご覧のとおり、外観は全くの和風、
しかし内部はアールデコ調のインテリアで統一された洋風のつくりとなっています。
別荘としての役目を終えた後、昭和29年に横浜プリンス会館として食堂7室・客室4室で営業をスタート。
昭和35年に横浜プリンスホテル新館が開業されると、
1階はブッフェスタイルのレストランとして、2階は小宴会場として使用、
現在では、ウェディングやパーティー会場など、
「貴賓館」の名のとおり、ホテルではワングレード高い施設として位置づけているようです。
近代建築の持つ美しい室内空間を巧みに利用した、良い活用事例といえるでしょう。(仁木)

Data
所在地:横浜市磯子区磯子3-1
構造:R.C.3 地下11
設計:竹中工務店
施工:竹中工務店
建築年代:昭和12年
備考:横浜市認定歴史的建造物


 

客室棟からの眺め。屋根が幾重にも重なる姿が良いです。
 

「蔵」一時期はレストランとして使用されていた。



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