川井浄水場

川井浄水場の歴史は大変古く、そもそもは、中区山手の外国人居留地域に給水を行うため、
明治34年にろ水池や貯水池が築造されたのがはじまりです。
そして、なんと驚くことに、この貯水池はいまだに現役で活躍しているということです。
100年以上もの間、公共の施設が大切に使われているということは、
横浜市民にとっては喜ばしいことでありますし、
日頃のメンテナンス等に従事されている横浜市水道局の皆様方は、
賞賛に値する仕事を行っているといえるでしょう。

さて、この川井浄水場に一体いくつの近代建築が残っているのか。
過去の調査や横浜市水道局のHPによると、次のうちいくつかが残されていると考えられます。
1号配水池(旧貯水池)  明治34年 RC
旧緩速濾過池      明治34年 RC
量水池        昭和 8年 RC?
旧事務所        昭和 8年 木2
三号倉庫       昭和 8年 木1
鉄工所・雑品庫    昭和 8年 木1
木工所・一号倉庫   昭和10年 木1
まだ私も中へ入ったことがなく、周囲からの確認のみですが、
木造建物のほとんどは失われているようにみえます。
とりあえず、写真に収めることができた2つのみ、紹介するとして、
詳細については今後調べてみたいと思います。(仁木)

Data
所在地:横浜市旭区上川井町2555
構造:
設計:
施工:
建築年代:明治34年
備考:


1号配水池とその上屋。上屋は震災後の改修時
(大正15年)のものと推測されます。    


施設内の写真。奥の方に木造建物らしきものが
見えますが、二号倉庫(昭和27年)でしょうか。



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