横浜外防波堤灯台(南・北灯台)

この灯台は、2度にわたる大工事の結果、横浜港が本格的な国際港となり、
さらなる拡張のための、第3期目の工事の中で設置されたものですが、
結局工事は、第二次世界大戦による混乱により思うように進まなくなる中で、
この灯台は、大戦開始の年である昭和14年(昭和10年の説あり)に建設されました。

延長116mの北堤に赤い北灯台、 209mの南堤には白い南灯台が載り、
北灯台は赤い光を、南灯台は緑色の光を放ちます
構造はR.C.造によるもので、表面にはタイルが貼られています。
両者ともに2階建ての四角い付属屋があり、遠目での確認ですが、
こちらにはスクラッチタイルが貼られているようです。

キャンドルのような、実に愛らしい外観ですが、
横浜港港湾管理30周年(昭和56年)を記念して、横浜港シンボルマークを公募した結果、
南灯台をデザインのモチーフに取り入れたものが採用となっています。(仁木)

Data
所在地:横浜港
構造:R.C.造
設計:内務省横浜土木出張所
施工:
建築年代:昭和14年
備考:

左端に見えるのは、ベイブリッジの橋脚です。
  

釣り人にも人気のスポットです。



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