大同生命横浜支店

ヴォーリズ夫人の満喜子さんの実兄が、大同生命の社長であったことから、
大正14年の本社設計を皮切りに、ヴォーリズは全国にある同社支店建物を次々と手掛けていきます。
アメリカンゴシック調の外観は、タイル張り(1階部分は石張りか?)によって色分けされており、
なかなか洒落たデザインに仕上げられていると思います。

横浜市内の戦前のヴォーリズ作品は、この建物をはじめとして、
横浜YMCA会館やフェリス女学院体育館などがすでに失われており、
現在では、市の指定文化財である横浜共立学園と、
慶応のYMCAチャペルの2つのみとなっています。(仁木)

Data
所在地:横浜市中区本町2-15
構造:R.C.4階(一部5階?) 地下1階
設計:W.M.ヴォーリズ
施工:竹中工務店
建築年代:昭和7年
備考:

同社広告用の絵葉書より



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