セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジ旧校舎

セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジの関東大震災前の建物で、
写真3枚目(↓)の、古い絵葉書中にもその姿を確認することできます。

震災によるダメージはあったものの、修復され、その後70年以上にわたって同校の歴史を支えてきました。
絵葉書では一部2階建てとなっていますが、建物両端の3階建て部分は、後になっての増築と思われます。
一見、大正期の建物には見えないR.C.造の校舎ですが、見上げれば瓦屋根がレトロチックな雰囲気を醸しています。

一部の文献では、設計・施工は宮内建築事務所によるものとされています。
横浜共立学園やフェリス女学院1号館(平成12年解体)など、
同事務所は、山手の主だった学校の校舎をいくつか手がけています。(仁木)

※平成13年2月解体確認しました。
Data
所在地:横浜市中区山手町85
構造:R.C.造3階 地下1階
設計:宮内建築事務所?
施工者:宮内建築事務所?
建築年代:大正12年

 
 

サッシュが取り外され、解体前の最後の姿です。
 

J.J.スワガー設計の、体育館兼講堂(昭和9年)が、まだ建てられていない頃の校舎全景。



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