外交官の家
(旧内田定槌邸)

東京都渋谷区南平台にあった住宅を、平成6年に移築復元されたものです。
もともとは外交官、内田定槌の自邸として建てられたことからこの名前がつきました
 
設計者のJ.M.ガーディナーは、明治13年、米国聖公会によって日本に派遣された宣教師です。
彼は、立教学校(現在の立教大学)の校長を10年ほどで退いた後は設計活動に専念し、
教会(聖公会系のみ)や大使館などパブリックな仕事を中心にいくつかの作品をのこしています。
ただ残念なことに、活動期が明治後半〜大正初期のため、その多くが破壊・解体により失われています。
その中でも現存する住宅作品は数少なく、当建物はきわめて貴重な文化財といえると思います。(仁木)

Data
所在地:横浜市中区山手町16番地「イタリア山庭園」
構造:木造2階
設計:J.M.ガーディナー
施工:不明
建築年代:明治43
備考:国重要文化財





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