小田原市役所大窪支所


大窪村役場として、昭和初期に建てられたものです。
その後大窪村が、小田原町・足柄町・早川村・酒匂村のうちの一部(山王原及び字網一色)と合併し、
市制を施行して小田原市となった以降も、
同市の支所として、その機能を大きく変えることなく、地域住民の窓口として活躍しています。

寄棟型の屋根に下見板張り。以前は木製の上げ下げ窓がついていたのでしょう。
いかにも戦前の地方役場といった、典型的建物ではありますが、
この種の建物が醸す、のどかで暖かな雰囲気はやはり良いものです。
ところどころ傷みもありますが、戦前の記憶を形で伝える貴重な建物。
小田原市さんには、今後も是非使い続けていただきたいものです。(仁木)

Data
所在地:小田原市板橋179-5
構造:木造2階
設計:
施工:
建築年代:昭和3年10月

トーマス的に残る2階の扉は、かつて存在したバルコニーへの出入り口だったのでしょうか?


建物横には、コーニスの装飾がついた洋風の蔵が。



(C) 近代建築アーカイブクラブ All Rights Reserved.