国府津駅付近の看板建築群その1
(アーケード内)


明治中期に東海道本線が国府津まで延長されると、それまで静かな漁村であった国府津は、一度気に繁栄の時代を迎えます。
しかしながら、ここも関東大震災の影響が色濃い地域で、明治の雰囲気を伝える近代建築はひとつもありませんが、
震災復興期(大正末〜昭和初期)の、特徴的な意匠をもった看板建築を多数確認することができます。
おそらくは壊滅に近い災害を被ったであろうこの地に、新たな街づくりを目指した往時の人々の熱意と、
復興への強い願いが、これらの建物を通じて伝わってくるようで、見ていると胸が熱くなります。(仁木)


ヒノデストアー(昭和初期) 解体


神戸屋ふるや店
タクシー会社建物として昭和10年代に建てられた。
平成16年6月に国登録有形文化財に登録された。



ヒノデストアー横の商店

公益社書店



三浦靴店



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