イエズス孝女会修道院
(旧東伏見宮別邸)


かなり建て込んだ住宅街のなか、いきなり現れるその姿に誰しもが驚きます。
震災を生き残った旧皇族の別荘建築という希少性もさることながら、
大正時代の浅い時期の建築であるので、建物には明治建築の優美な薫りが漂い、
他の建築にはなかなか見ることができない要素を持っているように感じました。
今回、中には入れませんでしたが、中の様子も容易に想像がつきます。

これだけの宮邸でしたら、いろいろ詳しい建築データがありそうなものですが、
設計・施行ともに不明。イギリス人やイタリア人が設計したという説もあれば、
宮内省設計の可能性を指摘する研究者もいます。(仁木)

Data
所在地:神奈川県葉山町堀内1968
構造:木造2階
設計:
施工者:
建築年代:大正3年
備考:かながわの建築物100選

美しく印象的な塔屋。

 
 




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