東屋撚糸店・武蔵屋

JR横浜線橋本駅方面から国道413号線を津久井湖方面へ向かい、日赤病院前を過ぎて国道を左にそれると、
いくつかの商店(中野商店連盟)が集まった街並みがみえてきます。
その並びで一際目をひくのが、この東屋撚糸店の立派な店構え。
控えめの古典様式の味付けがなされたファサード建築ですが、
細かい桟割の窓が6つも並んでいるあたりが個人的に気に入っております。
また、棕櫚(しゅろ)の木などの植栽が、レトロな雰囲気を盛り立てていますね。
実はこの建物、県の近代洋風建築調査報告書にも収載されているもので、
当日もこの建物を目当てに訪れたのですが、すぐ近くにやはり戦前期と思われる別の建物を発見。
それが、写真下の武蔵屋。左に店舗、右に蔵という、東屋撚糸店と同じ配置。
また、コーニスや庇の意匠などに共通点が見受けられ、
両者はおそらく同じ設計者か施工者ではなかろうかと推察されます。(仁木)

Data
所在地:相模原市津久井町中野1042(東屋撚糸店)
    相模原市津久井町中野539(武蔵屋)
構造:木造2階(共に)
設計:
施工:
建築年代:

東屋撚糸店
 
 

武蔵屋



(C) 近代建築アーカイブクラブ All Rights Reserved.