犬猫の峰病院


平成30年、何とも残念なニュースが入ってきました。
ドイツのバウハウスに学び、帰国後は武蔵野美術大学校長や日本大学教授を務め、
特に日大では芸術学部の設立にも寄与した建築家・写真家の山脇巌設計の住宅作品が解体されたとのことです。
この住宅作品は鎌倉八幡宮の若宮大路に面し、
二の鳥居のすぐそばという目立つ場所にありましたので、ご存知の方もいらっしることでしょう。
ただ、建築そのものは存在を誇張することのないモダニズムで、凛とした雰囲気で佇んでいました。
山脇巌の作品リストでは「診療所と住宅」として掲載されており、
同年に建てられた「М氏のアトリエ(旧三岸好太郎アトリエ)」は国登録有形文化財になっていますので、
この作品にもそれに近い評価はあったのではないかと思われます。
県内でも例の少ない貴重な戦前のモダニズム住宅、実に残念です。


Data
所在地:鎌倉市小町2-15-9
構造:木造2階
設計:山脇巌
施工者:
建築年代:昭和9年
備考:





(C) 近代建築アーカイブクラブ All Rights Reserved.