小田急新松田変電所

戦前に建てられた全国の各鉄道会社の変電所は、ユニークな建物が多いようです。
構造はR.C.造や煉瓦造、デザインも多様で、中には駅舎よりも立派ではなかろうかと思えるものもあります。
写真の新松田変電所は、特段凝った意匠はないものの、戦前の建物ながら、現役で活躍しています。
強いて言えば、アールデコの影響でしょうか、柱に段状の意匠が見受けられます。
何より、近代建築では足柄上郡唯一のR.C.造であり、規模もなかなかのものです。

この建物と同様の建物が、やはり小田急の相武台前駅に建てられています。
下の写真で見る建物の中央部あたりに、モルタルで塗り固められた跡がありますが、
相武台の変電所と同様に、かつてはアーチの入口があったのでしょうか。(仁木)

Data
所在地:足柄上郡松田町松田惣領1357
構造:R.C.2階
設計:小田急電鉄
施工:
建築年代:昭和2年以前(大正15年?)



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