龍宮殿本館
(旧浜名湖ホテル)


プリンス ホテルズ&リゾーツの龍宮殿本館は、
当初は昭和11年に「浜名湖ホテル」として浜名湖の弁天島に建てられたものです。
その後ホテルが廃業し、一時は他の目的に使用されることもありましたが、
プリンスホテルの買収により、昭和31年(32年?)に現在の場所に移築されると、再びホテルとして再生しました。

宇治の平等院鳳凰堂を参考に設計されたこの建物が、何ゆえ近代建築なのか、皆さんも不思議に思われることと思います。
龍宮殿のホームページによると、内部も和室20室の客室に、大広間・中広間などすべて和の造り。
しかし、神奈川県の調査報告書には記されており、おそらくは、一部RC造であることなどから、
意匠は完全に和風であるものの、構法上の近代建築として位置づけているのではなかろうかと推測しています。(仁木)

Data
所在地:足柄下郡箱根町元箱根139
構造:木造2階,一部3階、一部RC
設計:飛鳥繁
施工:飛鳥組
建築年代:昭和11年

芦ノ湖からの眺めは、まさに龍宮城。
 
 

残念ながら改装中で、覆いがしてありました。



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